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栃木県の介護福祉士の給与相場は？

2021.11.29

栃木県内で介護福祉士として働く場合、給与はどのくらいになるのでしょうか？
相場を知っておけば、今後のライフプランも立てやすいですよね。
そこで今回は、令和２年度介護従事者処遇状況等調査結果をもとに、介護福祉士の給与相場と給与アップの方法についてまとめました。
介護業界への転職を検討中でしたら、ぜひ参考にされてください。

 栃木県の介護福祉士の平均年収

常勤介護職員の平均年収は以下のとおりです。

全国平均年収：442万円（平均月収315,850円×14カ月で計算）
栃木県内の平均年収推定：419万円＊

＊栃木県内の介護職員全体の平均給与は調査結果がなく具体的な数字はなし。
令和２年賃金構造基本統計調査の結果、全産業においての栃木県の平均年収は、全国平均の約95％だったので、介護職員の年収についても全国平均の95％で算出しています。

また同じ介護職員であっても、資格の有無や雇用形態によって収入が大きく変わってきます。
介護系資格別平均月収は以下のとおり。

・介護福祉士（国家資格）：329,250円
・実務者研修：303,230円
・初任者研修：301,210円
・資格なし：275,920円

無資格者と介護福祉士資格保有者では、月5万円以上の差が出ているのが分かります。
なおパートやアルバイトの全国平均時給は1,110円ですが、やはり資格の有無によって時給が若干変動します。

働く介護施設によっても給与が変動する

同じ介護職員でも、働く施設によっても給与が大きく変わります。
以下の表は、資格の有無を問わない介護職員全体の平均給与です。

介護老人福祉施設（特養）：350,430円
介護老人保健施設（老健）：338,920円
介護療養型医療施設（療養病床）：338,920円
介護医療院：312,600円
訪問介護事業所：306,760円
通所介護事業所（デイサービス）：280,600円
通所リハビリテーション事業所（デイケア）：305,660円
特定施設入居者生活介護事業所：322,020円
小規模多機能型居宅介護事業所：287,980円
認知症対応型共同生活介護事業所（グループホーム）：287,770円

平均給与が最も高い施設は、介護老人福祉施設（特養）で350,430円。
反対に最も低い施設は通所介護事業所（デイサービス）の280,600円で、その差は7万円にも及びます。
当然仕事内容も変わってきますが、給与だけを比較するなら介護老人福祉施設（特養）が最も高給であることが伺えますね。

介護福祉士の資格取得を目指すなら

一般的に「介護福祉士」というと介護職員全体をイメージしますが、介護福祉士という国家資格が存在します。
現在、介護系唯一の国家資格ということもあり、事業者からも非常に優遇されます。
介護現場で経験を積みさらなるキャリアアップを目指すなら、ぜひ資格取得を目指しましょう。

介護福祉士とは

介護福祉士とは介護のスペシャリストに与えられる国家資格です。

介護福祉士になるには、
①受験資格をクリアし
②資格試験に合格
しなければなりません。

受験資格について

介護系の学校を卒業していない場合は、3年以上の実務経験と実務者研修の修了が必須です。
実務者研修は最長450時間のカリキュラムからなる研修のこと。
まずは実務者研修を終了して、受験資格を手に入れましょう。

試験内容

全問マークシート式で、配点は1問１点です。
介護系学校の卒業者は、さらに3月ごろに行われる実技試験が課せられます。

合格基準：総得点の60％程度以上かつすべての科目で1問以上正解していること
試験時間：10時00分～11時50分・13時45分～15時35分
受験料：15,300円
合格率：約70％

介護福祉士がさらに給与アップを目指すなら？

介護福祉士の国家資格を有している人が、さらに給与アップを目指すにはどうすれば良いのでしょうか？
この章では具体的な方法を3つご紹介しています。
あなたが取り入れやすい方法を選んでお試しくださいね。

勤続10年を目指す

最も取り入れやすい方法は、勤続10年を目指すものです。
介護保険法改正により、特定処遇改善加算が開始され、勤続10年以上の介護職員の給与が大幅アップとなりました。
2019年に実施された独立行政法人福祉医療機構の「介護職員等特定処遇改善加算に関するアンケート結果」によると、全国平均21,700円/月が上乗せされるようになったようです。
ただしこれは全国平均であって、事業所ごとに金額が異なります。
気になる場合は事業所に直接聞きましょう。

転職する介護施設を絞る

前述のとおり、介護業界といえども施設や仕事内容によって給与は大きく上下します。
今いる施設での給与アップが希望するほど見込めないなら、給与の高い施設へ転職するのも良いかもしれません。
給与面のみで選ぶなら特養ですが、通勤時間や仕事内容などを総合的に見極めて、慎重に選びましょう。

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他の資格を取得する

上位資格であるケアマネジャーや認定介護福祉士を、取得して役職手当や資格手当を得る方法です。
仕事との両立が問題ですが、いちど取得すれば永久に効力を発揮します。

ケアマネジャー

介護が必要な方のサポートをする仕事です。
ひとりひとりに寄り添って必要な介護サービスを割り出し、ケアプランを作成するのが主な業務になります。
介護福祉士よりも3万円程度の給与アップが見込めます。

認定介護福祉士

介護福祉士の上位資格です。
ただし国家資格ではなく民間資格です。
認定介護福祉士はまだできて新しい間もないこと・民間資格であることなどから、給与アップにつながるかは施設の方針に委ねられます。
しかし上位資格であることは間違いないので、役職手当がつく可能性もあります。

キャリアチェンジする

介護業界内でキャリアチェンジもオススメです。
介護の最前線は体力との戦い。
いつまでも働き続けられないかもしれないと不安なら、それほど体力の必要ない生活相談員や管理職を目指しませんか？

生活相談員（ソーシャルワーカー）

介護や支援が必要な高齢者とその家族を対象に、特養やショートステイ、デイサービスにて、入所から生活までのサポートを行います。
別名ソーシャルワーカーとも呼ばれています。
生活相談員になるためには、自治体ごとに定められた要件をクリアしなければなりません。

＜栃木県内での生活相談員資格要件＞
・ 介護福祉士として、5年以上の実務経験を有する者
・ 介護支援専門員として、1年以上の実務経験を有する者

なお給与については、介護福祉士と同水準か多少アップする程度です。

サービス提供責任者

訪問介護事業の中で、ケアマネジャーが立てた介護プランをもとに、具体的な計画立案や現場のヘルパーへの指示を行う仕事です。
指定訪問介護事業所では利用者数が40人に対して1人以上配置しなければなりません。
サービス提供責任者はいわゆる中間管理職のような立場ですが、誰でもなれるものではありません。
介護福祉士資格保有者や、実務者研修修了者などの条件を満たす必要があるのです。
介護福祉士よりも若干給与が下がるかもしれませんが、完全肉体労働から事務寄りの仕事になるので、疲れがたまりにくくなるでしょう。

施設管理者

マネジメントが得意な人には、施設管理者という道もあります。
その名のとおり施設を管理する人のことで、「施設長」「ホーム長」「センター長」とも呼ばれます。
介護施設全体の管理業務が仕事で、介護職員の採用や利用者の募集、災害対応、経費の確認や税金支払い、手続き全般など雑多な業務をこなします。
責任がかかるぶん、給与も相応にアップします。
ただし施設によって資格要件が異なりますので、事前にご確認ください。

まとめ

栃木県内の介護福祉士の平均給与は推定419万円です。
ただしこれは相場であって、資格の有無や働く施設などにより実際の給与は異なります。
相場よりも高い報酬を希望するなら、この記事でご紹介した内容をぜひ実践してみてくださいね。

 

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