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採用担当者の目に止まる魅力的な職務経歴書の書き方
2022.01.21
転職活動に必要な書類といえば履歴書と職務経歴書。
職歴をまとめる書類ではあるものの「どうやって書くの？」「フォーマットは？」「職務経歴書を魅力的に仕上げるには？」など疑問は尽きませんよね。
そこで今回は、職務経歴書の基本的な書き方から魅力的に魅せるコツまでをまとめました。
最後までお読みいただければ、きっと採用担当者の目に止まる職務経歴書が書けるようになりますよ。
目次
職務経歴書とは
職務経歴書とは、これまでの経験とスキルをまとめた書類です。
採用担当者は職務経歴書の内容から、採用した際にあなたが活躍できるかどうかを見極めます。
履歴書との違い
履歴書は年齢や住所などの基本情報と、学歴や職歴を時系列で記載した書類です。
転職活動でまず履歴書を提出するのは、通勤可能な居住地なのか・年齢に即した業務経験があるのか・転職回数は何回か、などといった基本的な条件を確認するためです。
一方職務経歴書は、転職後に能力を活かせるかどうかを確認するための書類です。
つまり履歴書と職務経歴書で、採用担当者が見ているポイントが異なるのです。
フォーマット
原則として職務経歴書に定められたフォーマットはありません。
しかし一般的には下記の形式がよくとられます。
用紙サイズと枚数：A４用紙1〜2枚程度
カラー：黒で統一
作成方法：パソコン
職歴の記載順：時系列またはキャリア形式
主な職歴の記載順は「時系列」または「キャリア形式」の2種類です。
時系列とは、その名のとおり職務経験を時系列で記載していく方法です。
例：
2010年 ○○特別養護老人ホーム入職
2013年 △△デイサービス入職
転職回数が少ない人におすすめ。
キャリア形式とは、職務経験を内容ごとにまとめる方法です。
例：
2010年〜2015年・2020年〜2021年 特別養護老人ホーム
2016年〜2019年 デイサービス
転職回数の多い人におすすめ。
採用担当者が見ているポイント
職務経歴書では、今までの職務経験からあなたが求める人材かどうかをチェックされています。
たとえば「マネジメント経験がある人」を募集していたとしたら、職務経歴書内のマネジメント経験の項目に注目するでしょう。
その他、下記のような点についてもチェックされています。
・過去の取り組みと実績
・仕事に活かせる資格があるか
・読む人のことを考えた見やすいレイアウトになっているか
・志望動機と転職理由は合致しているか
・記載内容に偽りがないか
経歴をただ並べるだけでは採用担当者の興味を惹くことはできません。
企業研究をしっかり行ない、求める人材であることをアピールできる職務経歴書を作成しましょう。
職務経歴書を書き始める前に
できればすぐに書き始めたいところですが、職歴や職務経験のすべてを淀みなく書き記すことは至難の技です。
書き始める前に、職歴などの項目をざっくりと思い出しましょう。
職務経験があればあるほど根気が必要な作業ですから、休日に時間をとって取り組むことをおすすめします。
1.これまでの職歴を洗い出す
在籍している職場について書き出しましょう。
・施設やクリニックなどの正式名称
・在籍期間
・人数
在籍期間や事業所名がどうしても思い出せない時は、ハローワークや日本年金機構で調べてください。
ハローワークで「雇用保険被保険者資格所得届出確認照会票」という用紙を提出すれば、今まで雇用保険に加入してきた事業所とその在籍期間が分かります。
日本年金機構のねんきんネットでは、社会保険に加入していた期間と、加入時の会社名の正式名称がサイトで閲覧できます。
役所まで行かなくて良いので便利ではありますが、ねんきんネットの利用には利用申請が必要です。
申請後5営業日ほどでユーザーIDが記されたハガキが届きますので、IDとパスワードを設定して年金加入履歴を確認しましょう。
2.従事してきた業務内容を書き出す
企業名と在籍期間が分かったら、次は業務内容を書き出します。
まず今日もしくは昨日の業務内容を出社してから退社するまで一通り思い出してみましょう。
次に、役職が上がる前の業務内容を思い出して書き留めます。
これを入社するまで遡って行い、転職前の事業所についても同様に思い返してみましょう。
3.成功体験や苦労した経験、得られた資格などを書き出す
業務内容がざっくり書き出せたら、最後に具体的なエピソードを振り返ります。
これまでの実績や苦労したけれど乗り越えた経験などを思い出せる限り詳細に書いてください。
内容は、職務経歴書に書く段階で選別し削ぎ落とします。
すべてを転記するわけではありませんが、応募する事業所によって効果的なエピソードを選べるように複数用意しておきましょう。
またこの際に、取得した資格と取得年月もまとめてください。
職務経歴書の項目別書き方のコツ
一般的には「職務要約」「職務経歴」「スキル・資格」「自己PR」の順に記載します。
ここでは項目別に書き方のコツをご説明しますね。
タイトル・日付・氏名
用紙の一番上真ん中に「職務経歴書」と記載します。
一段下げて右寄せで日付を、さらに一段下げて氏名を記載してください。
日付は職務経歴書を提出する日です。
面接時に持参するなら面接日、郵送するならポストに投函する日、メールで送信するなら送信日になります。
職務要約
左寄せで「職務要約」と記載します。
一段下げて左寄せで内容を記してください。
職務要約はあなたの職歴のあらすじです。
最初に入職した時点から現在までの職歴について、大筋をまとめましょう。
例：
「大学卒業後、○○クリニックで△△に従事してまいりました。看護師としての基礎的な経験を積んだ後、2014年に⬜︎⬜︎病院にて▲▲を経験し、現在は◎◎に従事しております。」
多くの経験を詰め込みたいところですが、あくまでもあらすじですから3〜4行でコンパクトにまとめましょう。
職務経歴
これまでの職務経験をまとめます。
書き出した職務経験を、上記でご紹介した時系列またはキャリア形式にてまとめ直しましょう。
必須項目は以下の5点です。
・企業の正式名称
・在籍期間
・所属
・具体的な職務内容
・実績
期待する人材像に沿ったアピールができるように内容を整理しましょう。
スキル・資格
仕事に活かせるスキルや資格を記載します。
「○○資格△級」のように、分かりやすい資格はそのまま記載しましょう。
コミュニケーションスキルは数値化できませんので、具体例を挙げて想像しやすくまとめます。
パソコンスキルも数値化されていませんが重宝されるスキルです。
Word：議事録・報告書作成、差し込み印刷
Excel：ピボットテーブル、関数全般
PowerPoint：プレゼン資料・会議資料の作成
上記のように、アプリケーションごとに使える項目をまとめましょう。
自己PR
自己PRでは「私はあなたが求める人材です」とアピールできる項目です。
思う存分あなたをアピールしてください。
重要なのは、自分が伝えたいことよりも採用担当者が知りたいことを書くということです。
たとえばマネジメント経験が求められる職に対して「誰にも頼らず乗り越えてきた経験」をアピールしても響きませんよね。
読み手が欲しい情報に絞ってまとめましょう。
魅力的な職務経歴書にするためのポイント
採用担当者の目に止まる魅力的な職務経歴書とは「欲しい人材であることが一目でわかる書類」です。
読みやすくなるよう工夫する
箇条書きを利用したり囲みを効果的に使ったりして、読みやすくなるよう工夫しましょう。
読みやすい＝相手に配慮できる人
として好印象につながります。
数字でアピールする
「お客様に満足していただきました」「お客様満足度No.1に選ばれました」
上記の2つの文章ですと、後者の方がより具体的に状況を説明していますね。
このようにできる限り数字を使い、効果的にアピールしましょう。
企業側が欲しい情報に絞る
職務経歴書はあなたが転職後活躍できるかどうかを見極めるための書類です。
あなたがアピールしたいことをそのまま書くのではなく、採用担当者が知りたい情報に絞って記載します。
たとえばパソコンをまったく触らない職種に対し「パソコンスキルがあります」とアピールしても仕方ありませんよね。
求人募集の内容をじっくり読み込んで、あなたの職歴と合致する部分に絞りましょう。
まとめ
職務経歴書はあなたのプレゼン資料そのもの。
「採用していただいたらお役に立ちます。その理由は○な経験や△な資格があるからです。」という内容を見やすくまとめたものなのです。
今回の記事内容を参考に採用担当者が求めている情報をギュッと詰め込んで、魅力的な職務経歴書に仕上げてください。
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