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スキルアップ&キャリアアップしたい看護師にオススメの資格一覧
2022.01.28
看護師として働いていると、これから先どういったキャリアを歩むか考える時が訪れますよね。
そこで今回は、看護師のスキルアップ・キャリアアップにオススメの資格をご紹介します。
あなたが目指す未来に適した資格を選んで、効率的に学習に取り組んでください。
目次
看護師のキャリアパスについて
看護師のキャリアパスは大きく2種類に分かれます。
1つは看護の専門分野を極めたスペシャリスト。
もう1つは広い知識と経験を持ちどんな現場でも活躍できるジェネラリストです。
看護を極めたスペシャリストになる
専門性の高い特定分野における看護を極めて、高度な医療ケアを行います。
たとえば「小児科専門」「外科専門」のように、特定の専門分野に特化してスキルを身につけていきます。
特定の分野を深く学んでいきたい人は、極めたい専門分野を見つけてください。
どこでも幅広く活躍できる人材になる
医療分野にとらわれることなく、どんな現場でも即座に対応できる人材になります。
たとえば旦那様の転勤で病院を転々とするなら、どこでも通用する人材となる方が重宝されるでしょう。
スキルアップ・キャリアアップを目指す看護師におすすめの資格一覧
これからスキルアップ・キャリアアップを目指す看護師におすすめの資格をご紹介します。
仕事と両立しての学習は大変でしょうから、どの資格を取得すれば目指す未来に繋がるのかよく検討してから学習を始めましょう。
認定看護師
概要と取得のメリット
日本看護協会が定める認定介護分野で、水準の高い看護を実践し、看護師への指導や相談も行える資格です。
資格取得できる特定分野は2021年現在21分野あります。
救急看護・皮膚排泄ケア・集中ケア・緩和ケア・訪問看護・感染管理・糖尿病看護・不妊症看護・新生児集中ケア・手術看護 など
2019年7月現在の認定看護師数は約2万人です。
審査を通過すれば認定看護師として取得でき、5年ごとに更新します。
認定看護師になると業務範囲が増えてスキルアップにつながるほか、昇進昇格や転職時に有利になります。
また、2020年度からカリキュラムに「特定行為に係る看護師の研修制度(特定行為研修)」が加わり、受講すれば「特定認定看護師」を名乗れるようになりました。
特定認定看護師になると38の特定行為を実施できるようになります。
高度な医療ケアを行えるため、在宅医療現場や救急救命センターなど、様々な現場でさらに活躍できるでしょう。
受験条件
下記の2点をクリアすれば認定看護師審査を受けられます。
- 日本国の看護師免許を取得後、5年以上の実務経験を積んでいること。
5年以上の実務経験のうち、3年以上は認定看護分野であることが必要です。 - 認定看護師教育機関で600時間または800時間程度のカリキュラムを履修すること。
カリキュラムは2種類あり、A課程は学習時間が若干少ないぶん、特定認定看護師にはなれません。名乗れるのは認定看護師のみです(2026年度をもって終了)。
B課程を選択し認定看護師審査を通過すれば「特定認定看護師」になれます。A課程:600時間以上・認定行為研修なし・集合教育のみ
B課程:800時間程度・認定行為研修を含む・集合教育にe-ラーニングを含む場合がある
カリキュラムを受講できる認定看護師教育機関は全国の医療機関や研修学校です。
機関によって開講月と開講期間が決まっていますので、早めに学習できる施設を探しましょう。
試験内容
認定看護師の審査は筆記試験方式です。
客観式一般問題と状況説明問題の合計40問150点
マークシート方式・100分
審査料:51,700円
5年ごとの更新時は書類審査です。
審査料:30,800円
専門看護師
概要と取得のメリット
日本看護協会によって定められた13の専門看護分野において卓越した看護実践能力を有することを認められたことを証明する資格です。
大学院での学習が必要なことに加え審査も難しく、資格取得までのハードルは認定看護師より高め。
そのため2018年12月現在、専門看護師は約2,000名と若干数です。
専門看護師は認定看護師よりも深く幅広い看護知識とスキルが必要です。
周囲から期待されるレベルも高く、患者さんやそのご家族にとどまらず、医療施設で働く人々への指導などが求められます。
取得後は看護のスペシャリストとして実務や研修、倫理調整などの役割を担うことも。
昇進昇格や転職にも有利に働きます。
受験条件
下記の2点をクリアすれば専門看護師審査を受けられます。
- 日本国の看護師免許を取得後、5年以上の実務経験を積んでいること。
5年以上の実務経験のうち、3年以上は認定看護分野であることが必要です。 - 看護系大学院修士課程を修了すること。
日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)の取得が必須です。
2021年度は105大学大学院310課程でカリキュラムが組まれていました。
試験内容
専門看護師の審査は書類審査と筆記試験方式です。
筆記試験は事例問題と総合問題の合計2問200点
論述式・120分
審査料:51,700円
5年ごとの更新時は書類審査です。
審査料:30,800円
認定看護管理者
概要と取得のメリット
管理者として優れた資質を持ち、創造的に組織を発展させることができる能力を有すると認められたことを証明する資格です。
取得までの道のりは非常に困難ですが、管理者としてステップアップを目指すならぜひチャレンジなさってください。
2018年12月現在の認定介護管理者は約3,000名です。
日本看護協会が定める看護師の資格のうち、認定看護管理者は看護職の最高峰に位置しています。
管理者への昇格はもちろん、転職にも大いに役立ってくれるでしょう。
受験条件
2022年より、下記の2点をクリアすれば認定看護管理者審査を受けられることになりました。
- 日本国の看護師免許を取得後、5年以上の実務経験と3年以上の看護管理経験があること。
看護管理とは看護師長相当以上を指します。 - 認定看護管理者教育課程サードレベルを修了すること。
または、看護管理に関連する学問領域の修士以上の学位を取得していること。
認定看護管理者教育課程はファーストレベル(105時間)・セカンドレベル(180時間)・サードレベル(180時間)の3段階構成で、全国の看護協会や研究センターなどで受講できます。
試験内容
認定看護管理者の審査は、書類審査と筆記試験方式です。
筆記試験は客観式一般問題と論述問題の合計22問
マークシートと論述式・120分
審査料:51,700円
5年ごとの更新時は書類審査です。
審査料:30,800円
助産師
概要と取得のメリット
妊娠から出産、育児まで母子をサポートできる国家資格です。
少子化が進む中で助産師の活躍の場は減少傾向にありますが、それを差し引いても新たな生命の誕生に立ち会える喜びは何物にも代えがたいやりがいになるでしょう。
受験条件
日本国の看護師免許を取得後、助産師専門教育期間で1年以上定められた学科を修了していることが条件です。
助産師学校での学習内容は、基礎助産学や地域母子保健、臨地実習など多岐に渡ります。
試験内容
助産師の国家資格試験は筆記試験方式です。
試験科目は基礎助産学、助産診断・技術学、地域母子保健及び助産管理。
受験手数料:5,400円
まとめ
看護師からスキルアップ・キャリアアップするのに有利な資格をご紹介しました。
どの資格も易しいものではありませんし、仕事と勉強の両立をするなら生活面でかなりの負担がかかるでしょう。
しかし学習期間を過ぎて資格を取得すれば、あなたが望む世界に導いてくれるはずです。
看護師としてさらにステップアップするなら、時間を作ってぜひチャレンジしてください。