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看護のお仕事

看護師とはなにか・看護師としての在り方

2022.04.27

 

「看護師は医師の補助と看護をするもの」と言われてしまえばそのとおりです。
しかし老若男女あらゆる立場や症状の人の看護をする以上、マニュアルどおりではいかないことも多かったはず。
そんな時に看護師が行動基準とするのが「看護師としての在り方」すなわち「看護観」ではないでしょうか。
今回の記事で看護師としての基礎を再確認していただくと共に、あなたの看護観を思い出すきっかけにしていただけたら幸いです。

看護の定義

「看」は注意して見ること「護」とは守ることを意味しており「看護」は怪我人や病人などの世話をすることと定義されています。
しかしこれだけではざっくりしていますよね。
そこでICNが定義し、日本看護協会が訳した文章を見てみましょう。

「看護とは、あらゆる場であらゆる年代の個人および家族、集団、コミュニティを対象に、対象がどのような健康状態であっても、独自にまたは他と協働して行われるケアの総体である。看護には、健康増進および疾病予防、病気や障害を有する人々あるいは死に臨む人々のケアが含まれる。また、アドボカシーや環境安全の促進、研究、教育、健康政策策定への参画、患者・保健医療システムのマネージメントへの参与も、看護が果たすべき重要な役割である。」(日本看護協会)

つまり「健康であっても重篤どのような状態であっても、年齢や性別に関わらず人々のケアをすること」が看護であるとされています。
介添えが必要な人に適切なケアをすることこそが、看護師に期待されている働き方ではないでしょうか。

ナイチンゲール誓詞

ナイチンゲール誓詞とは、現代看護の創始者とされるフローレンス・ナイチンゲールの偉業を称えて、1893年にアメリカで作成された誓いの言葉です。
その後1935年に改定され、日本でも全国の看護学校などで利用されてきました。
戴帽式で唱和した人もいるでしょう。
看護師としての在り方を考える上で、看護師の倫理規範となるナイチンゲール誓詞は外せません。
初心に戻ったつもりで目を通しましょう。

<ナイチンゲール誓詞(日本語訳)>

われはここに集いたる人々の前に厳かに神に誓わん。
わが生涯を清く過ごし、わがつとめを忠実に尽くさんことを。
われは総て毒あるもの、害あるものを絶ち、悪しき薬を用いることなく又知りつつこれをすすめざるべし。
われはわが力の限りわがつとめのしるしを高くせんことを努むべし。
わがつとめにあたりて、取り扱えたる人々の私事のすべて、わが知り得たる一家の内事のすべて、われは人に洩らさざるべし。
われは心より医師を助け、わが手に託されたる人々の幸のために身を捧げん。

ひとりひとり異なる「看護観」

看護師としての在り方や考え方はひとりひとり異なります。
職場や立場の違い、また大切にしている思いや経験から少しずつ違いが生まれてくるのです。
ただしナイチンゲール誓詞に代表されるように、大まかな方向性は指し示されています。
ここでは看護観の柱となる考え方を一部ご紹介します。

ありのままに受け入れる

患者さんをありのままに受け入れることです。
患者さんの考えや気持ちを過不足なく捉え、ベストなケアを行います。
そのためには普段から患者さんの状態をよく観察し、傾聴しなければなりません。
忙しい業務内で患者さんひとりひとりに合わせたきめ細やかなケアを施すのは困難ですが、できる限り寄り添い希望を実現させると心がけましょう。
まずは患者さんと目を合わせて話をするところから始めてみてはいかがでしょうか。

理想の看護師になる

理想の看護師像を作り上げ、それに近づくよう努力しましょう。
最終目標は「あなたが患者さんの立場になったとき看護されたい人になること」です。
理想と現実には大きな隔たりを感じることもあるでしょう。
しかし理想を持ち努力するかそうでないかで、後の成長に大きな差が生まれます。
自分の理想を追い続ければ、いつか患者さんや社会から求められる看護師になれるでしょう。

学び続ける

日々進歩する医療技術についていくためにも学び続ける姿勢は必須です。
学生時代に学んだことや前職で常識だった医学知識がすでに過去のものとなっているケースも少なくありません。
たとえば電子カルテが挙げられます。
厚生労働省の調査によると、2017年度の電子カルテの普及率は一般病棟で46.7%、一般診療所で41.6%でした。
2022年現在ではさらに普及率が高まっているでしょう。
働く現場に電子カルテが普及すれば、今までは不要であったパソコン技術が看護師にも求められるようになります。
医療の法改正も進んでいます。
2010年度には15歳未満でも脳死臓器提供ができることになり、2019年には6歳未満の脳死判定の女児から臓器が提供されました。
このように医療現場は日々変わっていくもので、時代にあった看護を提供するため学び続ける必要があるのです。

看護観に自信が持てなくなったら

長年看護師としては働き続けた人やブランクのある人は、自分の看護観にゆらぎを感じることもあるかもしれませんよね。
そんなときはこれまでの経験に耳を傾けてみましょう。

目指したきっかけを思い出す

看護師は看護学校を卒業しなければなれない特殊な職業ですから、入学前から「看護師になる!」と固い意思を持っていたはずです。
目指したきっかけとして多いのは
「知り合いに看護師がいて憧れていた」
「入院時にお世話になった看護師さんがかっこよかった」というものです。
あなたが看護師を目指したきっかけは何だったのでしょうか。
理想の看護師像がそこに隠れているかもしれません。

 嬉しかった言葉や経験に想いを馳せる

看護師として働いてきた中で、患者さんや仲間たちからかけてもらった言葉や、心に残っているエピソードがあるはずです。
たとえば患者さんが退院したこと、「ありがとう」と言われたこと、頼りにされたと感じたこと。
それらを1つずつ鮮明に思い出してみましょう。
書き出すのも良いですね。
看護師としてのあなたが今までどれだけ多くの人を支えてきたか、感謝されてきたかをじっくり感じてください。

看護師の主な仕事内容

看護師の仕事は病人や怪我人の手当をするだけではありません。
職場によって各業務ボリュームに差が出ますが、共通している仕事は以下の2点です。

診療の補助

医師による診療・診察の補助です。
具体的な業務内容は問診やバイタルチェック、投薬、採血など医師からの指示に従って処置を施すのが基本です。
ただしこれだけが仕事ではありません。
的確かつスムーズに医師が処置できるよう、事前準備や報告、後片付けなども含まれます。
なお看護師が医師の指示なく単独で医療行為を行うことは、法律で禁止されています。
従って看護師としての業務はあくまで「補助」です。
自分で勝手に診察するなどしてはいけません。

療養上の介助

患者さんが安全で安楽に療養生活を送れるよう手助けをします。
具体的には食事やトイレ、入浴などの介助、ベッドメイキングなどです。
介助しすぎると看護師頼りになってしまうため、患者さんへの関わり方や介助の程度を見極める必要があります。
異常が認められた場合には、いち早く報告し医師に処置してもらいます。

まとめ

看護観は看護師ひとりひとり異なるもので、一概に「こうでなければならない」と決められているものではありません。
よく言えば自由度が高く、悪く言えばあやふやなもの。
だからこそ、日頃から自分の看護観を見直すことが重要なのです。
看護師は責任の重い仕事ですが、それ以上のやりがいで溢れていますよね。
今回ご紹介した内容を今一度見返し、ご自身の「理想の看護師像」を忘れずに今よりもさらに素晴らしい看護師でい続けてください。

 


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