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栄養士・管理栄養士が働ける職場とは

2022.08.22

栄養士や管理栄養士はどんな職場で働けるのでしょうか？
今回は栄養士や管理栄養士として働ける職場とその仕事内容をまとめました。
栄養士の資格取得を目指す人や転職を検討中の人は、ぜひ参考になさってくださいね。

栄養士・管理栄養士が活躍できる職場と仕事内容

病院

患者さんの病状に応じた献立を作成し治療をサポートするのが仕事です。
医療法や健康増進法によって病院には栄養士や管理栄養士の配置が義務付けられており、大学病院や総合病院、クリニック、診療所等が該当します。

主な仕事内容は「献立の作成や調理」と「臨床」です。
「献立の作成や調理」は医師の指示のもとに栄養計画を立案し、献立作成や食材購入、調理まで行うものです。
病院によってはメニューが選択制になっていたり、減塩食や流動食などの特殊な食事を提供したりすることもあります。
「臨床」では、患者さんの栄養状態を測定し、栄養指導を行う仕事です。
直接患者さんと触れ合う機会が多いのが特徴です。

現在では、給食管理会社に所属する栄養士は献立作成や食材の管理等を行い、病院所属の栄養士は臨床に専念するといった役割分担が進んでいます。

高齢者施設

高齢者施設における栄養士の役割は、利用者さんの栄養管理や栄養指導です。
特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホーム、グループホーム、デイサービス等が該当します。
高齢者は硬いものが食べづらかったり、嚥下機能の低下により喉に詰まらせやすかったりするので、食事に対する興味が薄れがちになります。
その結果、低栄養状態に陥ることもあるため、栄養士は非常に重要なポジションと言えるでしょう。
今後も高齢化社会が進むことは明らかですので、求人数増加が期待される職場です。

主な仕事内容は「食事の提供」と「栄養ケア」です。
「食事の提供」は、献立作成から調理、毎食の提供までを指します。
利用者さんが美味しい・もっと食べたいと思えるような工夫を凝らす必要があります。
「栄養ケア」とは、低栄養状態やその可能性の高い人に対して、栄養状態の維持または改善を目的としたサービスです。
ひとりひとりの状態に寄り添い、栄養ケア計画を立案・実行します。

福祉施設

児童養護施設や障害者施設等の福祉施設では、利用児童や利用者さんの栄養ケアを行います。
児童養護施設は親と離れて暮らす子どもたちを預かり養育する場であることから、栄養士としての仕事以上に「養育者」としての立ち振る舞いが求められます。
障害者施設では、利用者さんが充実した毎日を過ごせるように栄養面からサポートします。

主な仕事内容は「栄養ケア計画の立案と実施」です。
児童養護施設では、計画だけでなく食材管理や調理までが仕事に含まれます。
障害者施設では、利用者さんひとりひとりに合わせた栄養ケア計画を立て、ご家族とも連携しながら健康維持に努めます。

学校

学校で働く栄養士は、子どもたちに正しい職務経歴書の知識を伝え、健全な発育を促進することが求められます。

主な仕事内容は、献立の作成から調理、配食管理、衛生管理等です。
子どもたちと直に接する機会はほとんどありませんが、教師とは別の立場から健やかな成長を見守れる仕事です。
残念ながら給食が唯一の食事という子どもも稀にいますから、そういった点からも責任ある仕事と言えるでしょう。

薬局・ドラッグストア

2016年に成立した「健康サポート薬局制度」により、薬局やドラッグストアに「薬局管理栄養士」が配置されることになりました。
この制度は「地域住民の身近な存在として健康の維持・増進に関する相談を幅広く受け付け」「率先して地域住民の健康サポートを実施」することを認可したものです。
比較的新しい仕事なので穴場ですし、今後の需要増が見込まれます。
なお管理栄養士のみが薬局管理栄養士として働けます。
栄養士の人は管理栄養士資格を取得してから薬局管理栄養士を目指しましょう。

主な仕事内容は「お客様への栄養指導」「店舗内作業」になります。
「お客様への栄養指導」とは、健康管理のアドバイスを行なったり、店舗内イベントを計画したりする仕事です。
薬局等で働く以上、「店舗内作業」も仕事に含まれます。
具体的な仕事内容は店舗ごとに大きく異なりますので、就職前に一度店舗を訪問することをおすすめします。

その他の職場

上記の他にも、自治体や社員食堂、研究機関等で働けます。
またフリーランスになって、料理教室を開いたりメニューの開発をしたりといった仕事を請け負うこともできます。
栄養士はその性質上、あらゆる場面で求められているのです。

栄養士・管理栄養士の職場選びのポイント

栄養士や管理栄養士も、一般職で転職する場合と同様のポイントを重点的にチェックしましょう。

自分が楽しく働いている場面が想像できるか

いわゆる社風が合っているかをしっかり見極めましょう。
栄養士として就職するのですから、長く楽しく働きたいものですよね。
そのためには「5年後や10年後に、自分がここで楽しく働けている場面がイメージできるか」を考えてみましょう。
イメージできるなら、きっとそこはあなたにとって最高の職場となるはずです。
面接や職場見学時に、職場の雰囲気を掴んでおきましょう。

キャリアアップできるか

まず自分がキャリアアップしたいのか、ずっと同じ仕事内容を続けたいのか考えてみてください。
キャリアアップしたいとお考えなら、キャリアアップしやすい職場に。
そうではないならキャリアアップしづらい職場を選びましょう。
なおキャリア志向の強い栄養士には「企業の利益やコストを意識する」「パソコン操作をマスターする」ことをおすすめします。
廃棄等のコスト管理ができて、その数値を資料にまとめられる栄養士は非常に重宝されますよ。

労働条件が合っているか

給料や労働時間等の労働条件も確認すべきポイントです。
たとえば特別養護老人ホームは利用者さんが生活する場ですから、1日3食365日食事を提供しなければなりません。
時には残業や早出対応を求められることもあるでしょう。
あなたが求める労働条件と一致しているか、入職前にきちんと雇用契約書に目を通してくださいね。

栄養士・管理栄養士が転職するなら知っておきたいこと

栄養士や管理栄養士が働く場所は幅広い選択肢があります。
ですから自分と合わないと感じるなら、資格を武器に転職するのも一つの手段です。
以下の3点に注意して転職活動を始めましょう。

管理栄養士の需要は今後ますます高まってくる

管理栄養士は国家資格であること、また高齢者施設や薬局等の需要が高まると予想されることから、求人数も増加することが見込まれます。
ですから焦って転職先を決めてしまうより、じっくり腰を据えて転職活動を行う方が、よりあなたに合った勤務先が見つかるでしょう。

仕事内容や労働条件を把握しておく

栄養士は栄養や食事に関する仕事を行う人ではありますが、職場によって「栄養に関する仕事」の割合はまちまちです。
100％完全に栄養士としての仕事をする職場もあれば、資料整理や在庫管理のような付随業務を行う職場もあります。
実際の業務が想像と異なるケースも少なくありませんから、面接時に確認したりキャリアアドバイザーに質問したりして、イメージどおりか見極めましょう。

不安や悩みはキャリアアドバイザーに相談して早期解決を

理想の転職先が見つからない・自分に向いている職場が分からない…
転職には不安や悩みがつきものですよね。
しかしこのまま放っておくと転職活動が長引いてしまうばかりか、焦って理想とはかけ離れた職場に転職してしまうかもしれません。
転職に関する不安は、放置せずにすぐキャリアアドバイザーに相談しましょう。
きたかん医療介護お仕事ナビでは、担当者があなたに寄り添い、転職のプロとして最適なアドバイスをいたします。

まとめ

栄養士や管理栄養士は様々な職場で働くことができます。
職場ごとに特色や仕事内容が異なりますので、なりたい自分になれる職場を選んで、理想の転職を実現してくださいね。

 

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