HOME > お役立ち情報 > 管理栄養士/栄養士のお仕事 > 栄養士・管理栄養士は働きやすい?仕事内容や給与など
栄養士・管理栄養士は働きやすい?仕事内容や給与など
2023.03.08
栄養士や管理栄養士は日々の食生活と大きく関わっているため、日頃から家族の食事を作っている女性には身近に感じる存在ではないでしょうか。
ですが転職するとなると「栄養士って働きやすいの?給与は安くない?」といった不安もつきまといますよね。
そこで今回は、栄養士・管理栄養士の働き方や給与など、気になる情報をまとめました。
この記事を読めば、栄養士として活躍している自分の姿が想像できるようになりますよ。
目次
栄養士・管理栄養士は幅広い職場で活躍できる仕事
栄養士や管理栄養士の職場は主に、大勢の人に対して栄養バランスに配慮した食事を提供する施設になります。
たとえば給食会社や学校、社員食堂、病院、介護施設等。
食品メーカーの研究職として働くことも可能です。
最近ではドラッグストアでも栄養士の求人が増加してきました。
職場によって仕事内容は少しずつ異なりますが「献立の作成」「調理」「栄養指導」等が主な業務内容になります。
栄養士・管理栄養士の給与はどのくらい?
令和3年賃金構造基本統計調査の調査結果から、栄養士・管理栄養士の年収を抜き出しました。
栄養士に転職した際の収入を確認しましょう。
平均給与
決まって支給する額(月額):24.47万円
賞与その他:60.96万円
上記から、栄養士の平均年収は約354万円と計算できます。
令和2年民間給与実態統計調査結果によると、日本全体の平均年収は約433万円ですので、平均よりも80万円近く低いようです。
経験年数別の給与
経験年数 | 決まって支給する額(月額) | 賞与・その他 |
0年 | 20.76万円 | 5.52万円 |
1〜4年 | 21.86万円 | 50.77万円 |
5〜9年 | 23.47万円 | 59.11万円 |
10〜14 | 24.5万円 | 64.76万円 |
15年以上 | 28.04万円 | 81.66万円 |
経験年数を重ねるごとに給与が増加しています。
15年以上のベテランになると、30万円近い月収が確保でき、年収400万円を超えるケースが多いようです。
経験年数0年の賞与その他が低いのは、賞与の計算に含む月額給与が発生していないためと考えられます。
施設規模別の給与
施設規模 | 決まって支給する額(月額) | 賞与・その他 |
10〜99人 | 24.1万円 | 61.73万円 |
100〜999人 | 25.61万円 | 62.43万円 |
1000人以上 | 26.71万円 | 57.75万円 |
働く施設の規模が大きいほどに平均給与も増加しています。
1000人以上の施設規模の賞与その他の金額が若干低いようですが、月額給与が高いため年収で計算すると1000人以上の施設が最も高収入です。
高収入を目指すなら、規模の大きな施設への転職が有利ということが分かります。
栄養士・管理栄養士の仕事内容
栄養士や管理栄養士は幅広い職場で働けるため、職場によって仕事内容も変わってきます。
ここでは代表的な職場での仕事内容を簡単にまとめました。
病院
病院食の献立作成や調理、栄養管理、栄養指導、食材の発注と管理等
学校・保育園・社員食堂・学生食堂
給食の献立作成や調理、栄養管理、食材の発注と感知、経費管理等
委託給食会社
委託施設への献立作成や調理等。希望すれば事務や営業等の職種にもチャレンジ可能
介護施設
入居者への食事の献立作成や調理、利用者さんに合わせた調理方法の工夫、低栄養状態の防止等
食品メーカー
商品企画や研究開発、試作品の成分調査や管理等
ドラッグストア
来店者への栄養指導、栄養や運動の講座運営、栄養相談等
栄養士・管理栄養士になるには
2〜4年の養成学校卒業と同時に栄養士免許を取得できます。
一方で管理栄養士は、4年間の養成学校を修了した後、管理栄養士の国家試験に合格しなければなりません。
夜間学校や通信教育で学ぶことができず、昼間に通学することが必須のため、仕事をしながら取得するのは困難です。
最も離職期間が少ない取得方法は「2年間の栄養士養成学校に通い卒業して、実務経験を3年以上積み管理栄養士の国家試験に合格すること」です。
それでも2年間は通学することになりますので、今後のライフスタイルをよく考えた上で資格を取得するか検討しましょう。
なお、学費の準備も必要です。
2年制の養成学校:約250万円
3年制の養成学校:約400万円
4年制の栄養士専門学校:約500万円
4年制大学(管理栄養士課程):約350万円
学校によって学費は上下しますが、概ね上記の費用が必要になります。
卒業までにかかる学費を蓄えてから栄養士・管理栄養士にチャレンジしてくださいね。
栄養士・管理栄養士の収入アップの方法
栄養士や管理栄養士の給与は日本全体の平均年収より低めです。
では少しでも収入をアップさせるには、どうすれば良いのでしょうか?
ここでは実行しやすい方法を4つご紹介します。
管理栄養士資格を取得する
いま栄養士資格をお持ちなら、上級資格である管理栄養士資格を取得しましょう。
一般的に「調理は栄養士」「献立作成は管理栄養士」と分業している施設が多いもの。
管理栄養士の資格を取得することでできる仕事が増えますし、資格手当が加算される可能性もあります。
まずは管理栄養士の資格取得を目指してキャリアアップを図りましょう。
職場で役立つ資格を取得する
たとえば介護施設に勤めている場合、介護士資格を取得すれば施設から重宝される存在になりますよね。
同様に他の資格を取得することで、職場での待遇や活躍の場を広げられるのです。
他の資格を取得しておくと、職場によっては転職しやすくなることもありますよ。
<おすすめの資格>
栄養教諭:学校で食育活動ができる
ケアマネジャー:介護施設でできる業務の幅が広がる
公認スポーツ栄養士:大学や短大の研究機関等、職場の選択肢が増える
他にも様々な資格と組み合わせられます。
現在の職場で求められている資格や、理想の働き方が可能になる資格を積極的に取得しましょう。
1つの企業で長く勤める
上記の経験年数別給与から「長く勤めればそれだけ給与が上がりやすい」ことが分かります。
あえて転職せずに1つの企業で長く働き続ければ、昇給を繰り返して収入が増加していくでしょう。
ただし昇給制度が明確でない企業やそもそも昇給制度がない企業なら、長く働き続けても給与アップは見込めません。
昇給制度を確認して長く働いても昇給が見込めなさそうなら、早々に転職準備を整えましょう。
働く場所を変える
上記施設規模別の給与の結果から、施設規模が大きい方が平均給与は高いと分かっています。
ですから今より大規模な施設に転職すれば、給与アップする可能性が高いということです。
とはいえ施設によって給与体系はバラバラですから、まずは求人情報をしっかり読み取り、内定が出れば実際の給与がいくらになるのか確認しましょう。
なお栄養士はフリーランスになる道もあります。
主にレシピの開発や雑誌コーナーの執筆、料理教室の開講、出張料理人といった業務です。
栄養士としての専門性と共にフットワークの軽さが求められ、営業や経理といった周辺業務もこなさなくてはなりませんが、自分がやりたい仕事をやれるだけ受注できるため、非常に自由度の高い働き方です。
まとめ
栄養士や管理栄養士は、献立の作成や調理を中心とした栄養全般にまつわる業務を行う職業で、子どもやお年寄り、忙しい会社員等の栄養を支えています。
全体的な平均給与は若干低いものの、幅広い企業から求められており、就職先に困ることはないでしょう。
また高齢化が急速に進んでいる関係で、介護施設やドラッグストアにおける栄養士の需要がますます増加する見込みです。
決してハードルは低くありませんが、栄養士資格があればできることはたくさんあります。
栄養士となり、ぜひ理想の働き方を実現させてくださいね。
北関東の医療介護業界に特化した転職エージェント
「きたかん医療お仕事ナビ」の転職支援サービス
安心のサポート体制
・転職先の紹介から内定まで完全無料。
・プライバシーマーク取得。個人情報管理体制も万全。
・厚生労働省職業紹介優良事業者認定
大手を圧倒する北関東求人は 4,000 件以上!
・地元密着 20 年の実績。
・一般の求人情報では出会えない非公開求人多数
医療介護業界に精通したキャリアアドバイザー
・経験豊富なアドバイザーが二人三脚で転職をサポート。
・丁寧なカウンセリングであなたの強みや可能性を発見。
在職中でも効率的な転職活動が実現
・転職先の提案から面接のセッティング、内定まで転職サポート。
・ご希望の勤務条件をあなたの代わりに勤務先に交渉。
・同時に複数社の選考も可能。