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社会福祉主事任用資格とは?取り方や取得後の働き方まで

2023.03.22

社会福祉主事任用資格とは、社会福祉主事になるための資格でありながら、他業種でも重宝される資格でもあります。
介護業界でも社会福祉主事任用資格を取得していれば、生活相談員として活躍することも可能です。
今回は幅広い分野に携われる社会福祉主事任用資格について、取得方法や働き方といった気になる点を詳しくご紹介します。
福祉系職種でキャリアアップを目指している人は、ぜひ最後までお読みください。

社会福祉主事任用資格とは

社会福祉主事任用資格とは、元は社会福祉主事になるための資格として設けられました。
社会福祉主事とは、行政の中でも福祉に関する部署で、困窮している人に対して相談や支援を行う専門職です。

社会福祉主事任用資格を取得するメリット

社会福祉主事任用資格は非常におすすめの資格です。
その理由は大きく3つ挙げられます。

就職先や仕事内容の選択肢が増える

社会福祉主事任用資格を取得していれば、選べる就職先や仕事の幅がグッと広がります。
たとえば同じ介護施設でも、介護士としてだけでなく生活相談員として、利用者さんやご家族の社会福祉相談の仕事もできるようになるのです。
生活相談員になるためには「社会福祉士」または「精神保健福祉士」または「社会福祉主事任用資格」が必要で、この中で試験が不要な資格が社会福祉主事任用資格です。
また医療ソーシャルワーカー(MSW)として働ける医療施設もあります。
施設によっては資格手当がつくこともあり、取得して損はありません。

公務員として働ける

社会福祉主事任用資格を取得し、地方公務員試験に合格し、そのうえで福祉事務所に配属されると社会福祉主事として働けます。
都道府県や市町村の福祉事務所には、社会福祉主事を配置する義務が設けられているため、社会福祉主事任用資格を取得していれば福祉事務所働きやすくなります。
なお福祉事務所に配属された場合は「ケースワーカー」または「スーパーバイザー(査察指導員)」として働くことになります。

一生物の資格が比較的カンタンに手に入る

社会福祉主事任用資格は、試験が不要な資格です。
講習会へ参加したり指定の養成機関を修了したりすれば取得可能なので、積極的にチャレンジしましょう。
名前が似ている社会福祉士は合格率30%の難関資格です。
また精神保健福祉士は合格率60%前後ではあるものの、試験勉強にかかる時間はおよそ360時間と一朝一夕で取得できるものではありません。

なお生活相談員になるためには上記2つの資格または社会福祉主事任用資格のどれか1つ以上の取得が必須です。
できるだけ効率よくスピーディに生活相談員になるなら、国家試験が不要な社会福祉主事任用資格がおすすめなのです。

社会福祉主事任用資格取得後の働き方と給与

社会福祉主事任用資格を取得すれば、職場や働き方の幅が広がり、給与アップも見込めます。
ここでは資格取得後の働き方と給与の一例をご紹介します。

福祉事務所でケースワーカーとして働く

都道府県や市町村の福祉事務所や公的機関が運営する病院や支援センター等で相談業務を行う職業です。
具体的には、生活上困難がある人の相談を受けて支援の必要性を判断し、支援活動を行います。
支援が決定すれば、家庭訪問や面接で生活の実態を把握し、生活保護の四球や施設入所等の具体的支援を決定・実行します。

地方公務員として採用されるため、地方公務員の給与表に則った金額が支給されます。
令和2年地方公務員給与実態調査結果によると、地方公務員の福祉職の平均給与月額は約28万円でした。
働く自治体や勤続年数にもより多少上下するものの、安定した収入が見込めます。

福祉事務所でスーパーバイザー(査察指導員)として働く

スーパーバイザー(査察指導員)は、ケースワーカーの指導監督を行う職業です。
業務全体の進行管理をスーパーバイザーが行い、相談や手続きといった実務をケースワーカーが担当します。
スーパーバイザーになるには、ケースワーカーとして数年以上のキャリアを積まなければなりません。
経験や適性を審査された後、スーパーバイザーとして任命されます。

給与はケースワーカー同様に、地方公務員の給与テーブルに従って支給されます。
上記のとおり福祉職の平均給与月額は約28万円ですが、スーパーバイザーはケースワーカーよりも経験年数が長いことから、実際の支給額は平均給与より高額になるでしょう。

民間の福祉施設で生活相談員として働く

ソーシャルワーカーとも呼ばれ、特養やデイサービス、ショートステイ等の介護施設で幅広く活躍できます。
施設の利用者さんやその家族の相談に乗ったり、施設との調整や手続きを行ったり、またその他のコミュニティとの連携といった「様々な人や施設との架け橋」になる仕事です。
よく似た名前のケアマネジャーは「ケアプランの作成」が主な仕事であるのに対し、生活相談員は「相談を受け適切に対処するためのあらゆる業務」が仕事に含まれます。

きたかん医療介護お仕事ナビの求人情報では正社員の募集が大多数を占めており、給与は月額20万円〜27万円前後が多いようです。
なお残業手当等で支給額は上下しますので、実際の賃金については面接時に確認してください。

民間の医療施設で医療ソーシャルワーカー(MSW)として働く

医療機関における福祉の専門職で、患者さんやその家族をサポートします。
病室の調整や各部署との連携、施設の紹介等、患者さんが不安なく過ごせるように入院時だけでなく退院後の支援も行います。
患者さん1人1人の人生に関わるため、非常にやりがいのある仕事です。

生活相談員同様に、求人は正社員募集が多く見受けられます。
給与は月額18万円〜27万円前後。
勤務先は大病院が主ですので、福利厚生や賞与、休暇制度等が充実しています。
入力作業が発生するためパソコン操作が必須です。

社会福祉主事任用資格の取得方法

社会福祉主事任用資格に試験は不要ですが、一定の学習期間が必要です。
下記の5パターンのうちいずれかのルートで必要な学習を終えると取得できます。
なお社会福祉主事任用資格の証明書はありません。
履修済科目が記載された大学の成績表等を雇用先に提示することで、資格取得を証明します。

大学・短大

厚生労働大臣が指定する社会福祉に関する科目から3科目以上を修めて卒業します。
社会福祉に関する科目とは、社会福祉概論や社会保障論等で、卒業年次ごとに指定科目の名称が異なります。
詳細は厚生労働省「ページ9:社会福祉主事任用資格の取得方法」を参照してください。

通信教育

全国社会福祉協議会が経営する中央福祉学院の社会福祉主事資格認定通信課程または日本社会事業大学の通信教育課程を修了します。
基本的な学習期間は1年間です。

養成機関(専門学校)

指定の養成機関を修了します。
22科目1500時間が必要で、多くの場合2年制または3年制の専門学校です。

講習会

都道府県等の講習会に参加し19科目279時間を修了します。

国家資格を取得

社会福祉士、精神保健福祉士等の国家資格を取得します。
上記資格を取得すれば、自動的に社会福祉主事任用資格を取得できます。

まとめ

社会福祉主事任用資格はスキルアップやキャリアアップに役立つ福祉系資格です。
元は福祉系公務員のための資格でしたが、介護施設や医療施設で働く方が取得しても「生活相談員」や「医療ソーシャルワーカー」といった道が切り開けます。
社会福祉士等の国家資格よりも取りやすく給与アップにもつながりやすいため、福祉系施設で働く方はぜひ取得をご検討ください。
あなたの今後のステップアップに大きく役立つことでしょう。

 


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