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医療事務のお仕事

診療報酬請求事務能力認定試験は独学でも合格できる?取得のメリットや勉強法まとめ

2023.04.19

医療事務資格の中でも最難関と名高いのが診療報酬請求事務能力認定試験です。
非常に難しい資格ではありますが、取得できれば転職にも実務にも大変有利になります。
「取りたいけど、スクールの費用は高額だし、定期的に通学時間を作るのも難しい…」
でしたら独学で取得を目指しませんか?
今回は診療報酬請求事務能力認定試験を独学で取得する方法を具体的にお伝えします。
無資格から取得を目指す方も、医療事務としてスキルアップしたい方も、ぜひ最後までお読みください。

診療報酬請求事務能力認定試験は難関資格。けれど独学合格も可能!

診療報酬請求事務能力認定試験は非常に難しい試験ではありますが、独学での合格も十分可能です。
学科試験と実技試験がありますので、それぞれ対策を立ててコツコツと学習を進めましょう。

診療報酬請求事務能力認定試験を取得するメリット

診療報酬請求事務能力認定試験は、数ある医療事務の資格のうち最も難易度の高い資格試験として有名です。
2005年までは厚生労働省が認定する公的資格でもあったため、医療機関からの評価も知名度も群を抜いて高いことが特徴です。
医療事務の転職や就職の際には非常に役立ってくれるでしょう。
また、資格手当を支給する医療機関もあるようです。
そのため医療事務経験者が仕事をしながら受験することも珍しくありません。

合格率は30%前後と難易度は高いものの、合格すれば努力以上のメリットを享受できる資格なのです。

診療報酬請求事務能力認定試験の概要

診療報酬請求事務能力認定試験は、日本医療保険事務協会が実施している検定試験です。
受験科目は「医科」と「歯科」に分かれており、それぞれ学科試験と実技試験が実施されます。
歯科医院で医療事務経験を積みたい方は「歯科」を。
それ以外の方は「医科」を選択するのが良いでしょう。

実施時期:毎年7月・12月
合格率:30%前後
出題内容:学科試験20問+実技試験2問
試験時間:3時間

<学科試験の出題範囲>
1. 医療保険制度等・公費負担医療制度の概要
2. 保険医療機関等・療養担当規則等の基礎知識
3. 診療報酬等・薬価基準・材料価格基準の基礎知識
4. 医療用語及び医学・薬学の基礎知識
5. 医療関係法規の基礎知識
6. 介護保険制度の概要

医療事務業務に必要な基礎知識について出題されます。
問題数:合計20問
合格ライン:概ね60点
すべて「4つの文章を読んで、文章の正誤を選択肢から選ぶ」問題です。
合計80問の文章を読み1つずつ正誤を判定していくので、1文1分でも80分(試験時間の40%以上)かかってしまいます。
サクサク解けるようになるためには、過去問等の反復練習が欠かせません。

<実技試験の概要>
医科の実技:外来と入院の症例が1題ずつ
問題数:合計2問
合格ライン:概ね85点
特に入院の症例が難しいため、じっくりと学習する必要があるでしょう。

診療報酬請求事務能力認定試験に独学で合格するための流れ

診療報酬請求事務能力認定試験は難関資格ですので、スケジュール管理を徹底する必要があります。
医療事務経験者なら約3ヶ月、未経験者なら約6ヶ月の学習期間を設けましょう。

1. 医療事務の基礎について学習する(未経験者のみ)

未経験者はまず医療事務の基礎から学習を始めましょう。
診療報酬請求事務能力認定試験の受験対策本はいくつか出版されていますが、どの参考書も「医療事務の基礎知識が身についている」ことを前提に作られています。
ですから参考書を手に取る前に、医療事務の基礎を学びましょう。
中でも重要なのは「レセプト作成」です。
現在はレセコン(レセプトを作成してくれるコンピューター)が主流のため、実務でレセプトを手書きする機会はほとんどありません。
ですがレセプトを自力で作成できる程度の知識がないとレセコンの扱いも資格試験対策もうまくいきませんから、横着せずに知識の土台づくりをしてくださいね。
未経験者向けのレセプト対策本はたくさん出版されていますので、あなたに合った1冊を選び繰り返し学習しましょう。

独力でレセプトが作成できるようになれば、基礎固めはバッチリです!

2. 受験日程からスケジュールを逆算して組む

未経験者の方は、基礎知識の習得を含めて約6ヶ月、経験者の方は約3ヶ月程度の学習期間を取りましょう。

例:12月試験に申し込む場合
未経験者:6月ごろ学習開始
経験者:9月ごろ学習開始

学習時間をどのように捻出するか決め、家族へ説明し理解してもらいましょう。
特に主婦の場合は家事や育児に割ける時間が減るでしょうから、家族の協力が必要不可欠です。

なお、おすすめの試験月は12月です。
偶数年度の4月には毎回診療報酬の改定が行われます。
この年の7月試験には、4月に改定された診療報酬点数が用いられるため、改定後の点数を覚え直す必要があるのです。
特に外出等の予定がないのなら、12月試験に受験しましょう。

3. 診療報酬請求事務能力認定試験の参考書や問題集を購入する

大きめの本屋やネットで、学習に必要な参考書や資料を揃えましょう。
絶対に必要なのは以下の2冊です。
・ 診療点数早見表
・ 試験対策用参考書・問題集

試験勉強は「診療点数早見表を見ながら試験対策用の問題集を解く」ことになります。
診療報酬点数早見表は試験当日でも大活躍してくれますよ。
試験対策用の参考書や問題集はたくさん出ていますので、実際にページを繰って「解説が見やすい・分かりやすい」ものを購入しましょう。
オリジナル問題だけでなく、過去問が収録されているものがベストです。

4. 本格的に学習をスタート!中ダレしないよう工夫して継続を

スケジュールと参考書が揃ったら学習をスタートさせます。
無理をせず1日1時間〜3時間を根気よく続けましょう。
独学に多いのは、最初は長時間学習するけれど途中からサボってしまうこと。
サボってしまいそうなら「家族や友人に勉強内容を毎日報告する」「同じく独学で試験勉強をしている人とSNS等で励まし合う」「飴と鞭を用意する」といった準備をしておきましょう。
特に基礎学習から始める未経験者は、学習期間が長いためメリハリをつけることが重要です。

5. 資格試験にチャレンジ!

試験時間内で学科と実技両方とも解かなければならず、かなりギリギリの時間配分です。
どの問題から解くか見極めて、スピーディにこなしていきましょう。

診療報酬請求事務能力認定試験の勉強法

学科と実技どちらも出題傾向が決まっています。
類似問題や過去問を多く解いて、出題傾向に慣れておくと良いでしょう。

学科試験対策

1問につき4つの文章を読んで、その正誤を判定する問題です。
合計20問ありますので、時間をかけすぎると実技試験まで手が回らなくなってしまいます。
ですから「いかに正確に速く問題を解くか」が合格の鍵なのです。

学科試験は「文章に関連する内容を診療報酬早見表で確認する」という方法で解いていきますから「診療報酬早見表から必要な箇所を素早く探し出す」ことが求められるのです。
診療報酬早見表のどこに・どんな情報が掲載されているのかを学習しながら覚えていきましょう。

実技試験対策

外来と入院の2つのカルテからレセプトを作成します。
外来症例は比較的簡単な問題が出題されるので、30分程度で作成できるよう問題に取り組んでください。
入院症例は試験問題の中で最も難しいため、下記の注意点を確認しながらレセプトを作成しましょう。
・外科手術の算定が肝
・ 点滴や麻酔のような薬価計算が膨らむ
・ 薬剤管理指導料等の見落としを防ぐ

非常に複雑なため苦手意識を持つ人も多いでしょうが。それは他の受験生も同じです。
入院症例のレセプトを完璧に作成できるようになれば職場でも引く手数多になるでしょうから、ぜひ挫けず頑張ってください。
60分を目標に取り組みましょう。

まとめ

診療報酬請求事務能力認定試験は独学でも合格できます。
スクールや通信講座との大きな違いは「モチベーションを自分で保つこと」ですから、毎日コツコツと学習を継続できれば独学でも問題はないのです。
今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひ診療報酬請求事務能力認定試験にチャレンジしてくださいね。
試験に合格すれば、転職にも昇給にも大いに役立ちます。

 


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