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アフターコロナで看護師の働き方はどう変わるのか?
2023.05.31
医療崩壊を垣間見た新型コロナが5類に移行され、季節性インフルエンザ等と同類になりました。
とはいえ新型コロナが撲滅されたわけでもなく、特効薬が開発されたわけでもありません。
いまだにコロナ患者は存在する中で、医療施設の看護師はどのように働くことになるのでしょうか?
今回はアフターコロナにおける看護師の働き方についてまとめました。
看護師に復帰を考えている人や、転職を検討中の人の参考になれば幸いです。
目次
コロナが5類に移行すると医療施設で何が変わるのか
看護師の働き方を探る前に、医療施設全体で何がどう変わるのか把握しておきましょう。
政府による行動制限がなくなる
外出の自粛や飲食店の営業時間制限といった行動制限がなくなります。
すでにマスクを外している人もいるように、療養期間や外出自粛は個人の判断に委ねられることとなりました。
これにより旅行者や深夜まで飲み歩く人が増加し、夜勤対応も増加すると思われます。
夜勤看護師が増員されるシフトに変更される可能性が高いと言えます。
医療費が自己負担ありに
これまでは、新型コロナで治療を受けた患者さんは全額が公費負担でした。
そのため受付や会計は比較的スムーズだったはずです。
ところが5類移行後は、医療費も検査費用も自己負担ありに変わります。
一般的には3割負担となり、会計が混雑することも予想されるでしょう。
コロナ患者受け入れ開始となる診療所も
新型コロナと思しき患者さんの受け入れは発熱外来等に限られていましたが、これからは幅広い医療施設で受診可能となります。
これまで新型コロナと無縁だったクリニック等では、受け入れ態勢を整えることになるでしょう。
入院調整は医療機関が実施
保健所等が行なっていた入院調整は、原則として医療施設間で調整する仕組みになります。
各医療施設の病床情報の共有のためにも、IT化がますます加速するでしょう。
医療事務や管理職の仕事になるでしょうが、急な入院変更等にも対応できるよう看護師も知っておいて損はない情報です。
新規感染者数は定点医療機関による報告に
全数把握から定点把握(地区ごとに選出された医療機関に絞って新規感染者数を報告する仕組み)に変更となります。
これにより事務処理が格段に抑えられる反面、全国の新型コロナ患者数の把握精度が低下することが考えられます。
新型コロナ患者が急増する危険性もあり、現場で働く看護師は小さな変化にも配慮すべきでしょう。
診療報酬特例措置は縮小
新型コロナの診療報酬の特例措置は徐々に縮小される見込みです。
特に外来患者に対する点数が大幅に縮小されることとなりました。
また病床確保料等も見直しが入ります。
厚生労働省は、医療体制の状況等を検証しながら判断し、令和6年(2024年)の改定において恒常的な感染症対策への見直しに移行するとしています。
詳細は厚生労働省「新型コロナウイルス感染症に関する特例措置について(令和5年5月8日以降)」をご確認ください。
ワクチンは令和5年度(2023年)以降も継続
新型コロナが5類に移行した後も、ワクチンは自己負担なしで接種可能です。
重症化リスクが高い人は年2回、その他の人は年1回接種で予定されています。
今までワクチン接種を実施してきた医療施設では、今後も継続すると思って良いでしょう。
アフターコロナにおける看護師の働き方
新型コロナが5類に移行したあと、看護師はどのように働くことになるのでしょうか?
近い将来の働き方を想像する上で、重要なポイントを紹介いたします。
コロナ患者に対する受け入れ方針等を定める
政府主導のもと、幅広い医療施設で新型コロナ患者を受け入れることになります。
発熱外来のある医療施設以外では、コロナ患者の受け入れ方針が定められることになるでしょう。
コロナ対策の新しいマニュアルや行動規定が加わりますので、今から心の準備をしておくことをおすすめします。
またコロナ患者の受け入れ開始直後は業務がうまく回らないことも想定されます。受け入れ準備は念入りに行なってください。
数値化できる仕事はAIに任せる
特に中規模病院では、患者数が多いにもかかわらず人力で作業していることも多いはず。
数値化できる作業や看護以外の単純作業は、可能な限りAIに任せられるよう職場の体制を整えましょう。
デジタル化が進めばリモートワークも可能になります。
そうなれば医療事務の通勤が不要になり、院内感染のリスクを下げますし、看護師の働き方も改善される余地が生まれるためです。
パソコン等に慣れておく
アフターコロナで最も重宝されるのはパソコンスキルです。
看護の現場でも、新型コロナと共にデジタル化が一気に進んだ施設もあるのではないでしょうか。
まだまだ機械類に慣れない人は多いので、パソコンスキルがあると現場で一目置かれる存在になれますよ。
また看護師は、看護の現場だけでなく様々な職場で活躍できる仕事。
看護師資格に加えてパソコンスキルがあると、転職先の選択肢が一気に広がります。
新型コロナの対応で疲労が蓄積した看護師は、パソコンスキルを身につけて肉体労働の少ない職場に転職してはいかがでしょうか。
アフターコロナで看護師が転職する際におすすめの職場や働き方
アフターコロナの今、看護師におすすめの転職先を3つに絞って紹介いたします。
新型コロナの対応で疲労困憊している看護師が、楽しく働きやすい職場や働き方に限定しました。
プライベートが確保しやすい職場
仕事とプライベートをしっかり分けたいなら、比較的小規模なクリニックや診療所がおすすめです。
残業が発生しにくいためプライベートが確保しやすいのです。
特に入院できる設備がない医療施設なら、夜勤が発生せず定時で上がれることも珍しくありません。
アフターコロナを機にプライベートを優先させるなら、大規模病院ではなく診療への転職を検討しましょう。
肉体的な負担が少ない職場
看護師は肉体労働ですから、年齢と共に続けるのが難しく感じる人もいるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、治験関連会社や製薬会社、一般企業の産業保健師、検診センターです。
これらは医療施設ではなく一般企業ですので、原則的に夜勤は発生しませんしデスクワークが主体になります。
肉体的な負担が軽減されるため長く続けやすい職場と言えますね。
注意すべきはパソコンスキルが要求される求人が多いことと、求人数が少ないことでしょう。
長く働ける職場だからこそ辞める人が少なく、求人も多くはありません。
求人を見かけたらすぐに応募しましょう。
旅行も楽しめる働き方
疲れてヘトヘトな看護師は、気分転換も兼ねてバックアップナースに転職してはいかがでしょうか。
バックアップナースとは、期間を限定して各地の医療施設や介護施設で働く看護師のこと。
北海道や沖縄、離島まで、日本中で募集されていますので、気になる場所や行ってみたかった土地で働くチャンスです。
旅行気分を満喫してリフレッシュできたら、腰を据えて働ける職場を探しましょう。
まとめ
アフターコロナで看護師の働き方も大きく変化することになるでしょう。
新型コロナで多忙を極めた看護師は、この機会に転職を検討してはいかがでしょうか。
また潜在看護師は、資格を生かして現場に復帰するチャンスです。
本記事で紹介した働き方なら、自分と家庭を大切にしながら楽しく働けます。
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