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介護派遣とは？正社員やパートとの違い・メリットデメリットまで

2023.06.14

「介護職で働いてみたいけど、どんな施設が合うのか分からない」
「色んな施設で経験を積みたい」
そんな人にぴったりの働き方が「介護派遣」です。
しかも時給が高く、残業代もしっかりつくので正社員より高収入になることも。
今回は介護派遣という働き方について、正社員やパートとの違い、そしてメリット・デメリットまでまとめました。
介護派遣を上手に活用して、理想のライフスタイルを手に入れてくださいね。

介護派遣とは

介護派遣とは、派遣社員という立場で働く介護職員のことです。
大きく「登録型派遣」と「紹介予定派遣」の2種類があります。

登録型派遣

一般的によく知られている「派遣」という働き方です。
派遣会社を通じて派遣先が決まった際に、派遣会社と雇用契約を結びます。
条件に応じて契約期間内に業務を行い、期間が終われば派遣業務は終了。派遣会社との雇用契約も終了します。
残業等の雇用条件や雇用期間等を設定できるため、自由度の高い働き方が可能です。
「子どものイベントが多いから夏は働きたくない。それ以外の期間だけ働きたい」といった生活も実現できます。

紹介予定派遣

将来、派遣先の施設で正社員や契約社員になることを前提とした働き方です。
派遣会社を通じて条件に見合った施設を紹介してもらい「派遣」というお試し期間を経て正社員等になるか決められます。
通常、転職活動をして採用された場合の試用期間は2週間程度。
しかし紹介予定派遣の場合は最長6ヶ月まで派遣として働けるので、時間をかけてじっくり検討できます。
また辞退するときも派遣会社が間に入ってくれるので「長くお世話になったけど…」と悩まずにすみます。

介護派遣と正社員・パートとの違い

介護派遣で働く場合、正社員やパートと大きく2点が異なります。
それは「給与支払い者」と「働き続けられる期間」です。

派遣会社から給与が支払われる

介護派遣として働く場合、あなたの雇用主は「派遣会社」ですから、給与も派遣会社が支払います。
同じ施設で働く正社員やパートの皆さんは「施設」が雇用主なので施設から給与が支払われます。
ですから「他の人は25日に給与を受け取っているのに私だけ1日に振り込みになる」ということもあります。
給与支払日や手当等の金額が異なりますので、施設内での給与の会話に気をつけましょう。

31日以上3年以内に必ず職場移動

派遣法という法律で「1カ所で働ける期間は31日以上3年以内」と定められています。
ですから最短でも31日、最長でも3年で派遣契約は終了です。
もし長く働きたいと思えても、派遣契約は3年で終了しますので別の派遣先を探さなくてはなりません。
一方、職場が合わないと感じたらすぐに辞めることができます。
3ヶ月に1度更新の面談を行うことが多いので、その場で更新しないと派遣会社に伝えればOK。
契約終了の通告は1ヶ月前にされることがほとんどです。
契約終了となるまでに、次の派遣先を探してもらいましょう。

介護派遣のメリット・デメリット

介護派遣には高時給で働ける等のメリットもありますが、絶対に昇給しないといったデメリットもあります。
実際に働く前に、介護派遣特有のメリット・デメリットを把握しておきましょう。

条件に合う職場を派遣会社が探してくれる

通常の転職活動では、自分で求人票を確認して良さそうな職場に応募しますよね。
一方で介護派遣なら、派遣会社があなたに合う職場を探してくれます。
あなたがすることは、自分の条件を伝えることだけ。
ですから転職活動が非常にスムーズですし、働ける施設が早く決まる傾向にあります。
日中忙しくしている人ほど重宝するでしょう。

無資格・未経験でも働ける

介護の資格を持っていなくても介護業界が初めてでも、介護派遣で働くことができます。
もちろん無資格・未経験者可能の求人もありますが、パートが中心で正社員はNGな施設が大半ですよね。
まずは無資格・未経験の状態で介護職を体験し、慣れた頃に資格を取得して正社員として転職するというプランニングもできますよ。

残業なし・夜間専任でも働ける

介護職といえば夜勤や残業がつきものです。
正社員やパートで働く場合、残業や夜勤を頼まれたら断りづらいもの。
しかし介護派遣なら、契約条件以外の時間帯は働かなくてOK。
「定時退社」を条件に派遣契約を結んだなら、残業を依頼されても契約条件を盾にきっぱり断れます。
逆に「夜勤専従」で働くことも可能です。
夜勤は時給が良いですから、短時間で多くの給与を稼げます。
そのため夜勤のみで働く介護派遣の方もおられます。
あなたの希望の働き方が実現できるのが、介護派遣の魅力なのです。

正社員より高時給になることも

介護派遣の平均時給は1,400円程度と言われています。
低賃金と噂される介護業界では高時給ではないでしょうか。
場合によっては正社員より高時給になることもあります。
介護派遣を上手に利用して、効率よく稼いでくださいね。

昇給やボーナスは出ない

介護派遣は高時給である一方で、昇給やボーナスはありません。
そして契約した際の給与が働く間ずっと続きます。
昇給やボーナス時期には、疎外感を感じるかもしれません。
また交通費も出ないことが多いです。
徒歩や自転車で通える勤務地を探すことも、高時給をキープするポイントです。

長く働き続けられない

派遣法により最長でも3年以内に契約を終了しなければなりません。
もし気に入った職場だとしても、今後長く働き続けられないことが難点です。
しかし逆に言えばどれだけ嫌な職場でも3年で辞められるので、介護業界に不安を感じている人や、介護士としてお試しで働いてみたい人には非常に便利な制度と言えるでしょう。

不安定な職業と周囲から思われる可能性がある

家族や友人から「派遣=不安定」と思われるかもしれません。
同じ施設で3年以上働けないことは事実ですが、別の施設に移れば働き続けることは十分可能です。
また「ローン審査に落ちるのでは…」と心配されることもありますが、介護派遣も一定以上の収入があればローンを組めます。どうぞご安心ください。

介護派遣に向いている人の特徴

正社員か介護派遣で悩んでいる場合、下記の点に着目すると選びやすくなります。
ぜひチェックしてくださいね。

長く働けるか不安がある

介護施設は独特の職場ですから、合う・合わないが必ずありますよね。
特に介護業界未経験者は「介護業界で長く働けるだろうか」と不安があって当然です。
そこで介護派遣という働き方を利用して短期間いくつかの施設で働き、自分に合うかどうか、どんな施設なら働きやすいのか等を見極めましょう。

すぐにでも転職したい

介護派遣は派遣会社が働く先を探してくれるので、比較的スピーディに職場が決まります。
また直接言いにくい条件も派遣先が交渉してくれるので、より理想に近い働き方ができることも特徴の1つです。
希望の職場で今すぐ働きたい人には介護派遣が最適なのです。

責任者よりもプレイヤーでいたい

派遣という立場上、昇格することもほぼありません。
管理職や責任者になりたい人は正社員で働くべきですが、ずっとプレイヤーとして働きたい人は介護派遣がおすすめです。

まとめ

介護派遣とは、高時給・短期間で介護業務を行う働き方です。
正社員やパートと比較すると理想の条件で働きやすいのがメリットですが、昇給昇格等がなく、長期間働き続けられないというデメリットがあります。
あなたが働きたい期間や条件をよく吟味して、正社員・パート・介護派遣のどの立場で働くか選んでくださいね。

 

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