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看護師が介護資格を取得するメリット

2023.11.15

「看護師資格はあるけれど看護師として復職するのはちょっと…」
「心機一転して介護資格を取ろうかな。でも、今から間に合うの？」
結婚や出産で医療現場から退いた後、復職するのは勇気がいるものですよね。
そこで医療現場ではないけれど看護の資格や経験が役立つ職場として、介護業界に転職する人もいらっしゃいます。
今回は介護業界への転職や介護系資格取得を考えているあなたに向けて、介護資格取得のメリットやおすすめの資格等をまとめました。
資格の勉強を始める前に、最後までぜひご一読ください。

看護師が介護資格を取得するメリット

転職の幅が広がる

看護師の資格だけですと転職できる職場は医療系に限られますよね。
例外として一般企業や幼稚園等でも働けますが、求人数も少なく転職先として現実的ではありません。看護師資格を活かすなら大病院やクリニックで働くことになるでしょう。求人数は膨大でいつでもどんな時でも募集が途切れませんが、他の業界に転職するのは非常に難しいと言わざるを得ません。
そんな中で介護資格を取得すれば、一気に転職の幅が広がります。
介護の現場は高齢者が入居している特別養護老人ホームだけでなく、日帰り前提のデイサービスや高齢者の自宅まで伺う訪問介護、介護よりもおもてなしの心が必要になるサービス付き高齢者向け住宅と様々な職場が存在します。
高齢者対象の仕事ですから看護師資格が重宝されることは間違いなく、介護職への転職にも有利に働くのです。

給与アップが見込める

看護師として介護業界で働くこともできますが、介護系資格を取得すれば給与アップにつながる可能性もあります。
資格手当がある施設なら、一度資格を取得すれば永遠に月数千円〜数万円が上乗せされるのです。
一般的に介護業界で給与アップを図るなら、夜勤を増やすか資格手当をつけるかになります。
看護師として働いた経験があれば夜勤にも対応できるでしょうが、長期間夜勤として働き続けるのは困難ですよね。そのため給与を上げるなら資格取得が最適でしょう。
給与アップにもなり、長く働き続けるためにもなるので、介護資格取得は非常におすすめです。

看護師におすすめの介護資格

介護資格と一口に言っても様々あり、どれを取得するかで業務内容も給与も変動します。初めての介護資格取得には初任者研修がおすすめですが、実務と給与に直結するのは介護福祉士やケアマネジャーです。

介護福祉士

介護資格の中で唯一の国家資格です。
国家資格なだけあって難易度も高く働きながら取得するのは大変ですが、更新も不要のため一度の取得で一生涯使えます。
有資格者は無資格者よりも月額5万円程度プラスになるとの調査もあります。

介護福祉士資格を取得するには、養成施設に2年以上通うか、福祉系高校で1190時間程度履修するか、実務経験を3年以上積むかの3パターンのどれかを通過しなくてはなりません。
働きながら資格にチャレンジするなら実務経験ルートが最も現実的でしょう。
現に、介護福祉士資格試験受験者の90％以上が実務経験ルートです。

＜介護福祉士実務経験ルート＞
1. 実務経験3年以上
2. 実務者研修（450時間）修了
3. 国家試験受験
4. 合格後資格取得

ネックになるのは450時間の学習時間が必要な実務者研修でしょう。働きながら無理なく取得するには、自宅学習や振替制度のあるスクールを選んでください。
なお介護福祉士試験にかかる学習時間はおよそ250時間と言われています。
介護福祉士資格取得まで全体で1年程度見ておきましょう。

介護職員初任者研修

初任者研修と略されることの多い資格です。介護業界での入門資格ですね。
介護業界は無資格未経験でもOKの職場もありますが、資格がある方がもちろん就職率も待遇も良くなります。
介護業界未経験なら、まずは初任者研修から目指してはいかがでしょうか？
施設によりますが、給与も無資格者より月額5,000円〜2万円程度増額する傾向にあります。

働きながら取得するなら完全通学型ではなく、自宅学習と通学がセットになったスクールがおすすめです。スクールの値段は、2万円〜10万円前後です。ハローワークの職業訓練でも取得できます。職業訓練ならスクール代はかかりませんので、お近くのハローワークで募集がないかぜひ確認してください。
カリキュラムは合計130時間。試験はそれほど難しくはありませんが、実務に直結するのでしっかり学んでおきましょう。

ケアマネジャー

別名介護支援専門員と呼ばれる、介護業界における上級資格です。
主にケアプランの作成業務に携わります。
事務業務が中心になることから一般的な介護職員よりも身体的な負担が少なく、また夜勤に携わらなくてもよいことから長期的に働けます。
看護師として働いた経験が5年以上あれば、何をせずとも受験資格を得られるため、非常におすすめの資格です。
賃金も無資格者に比べて月額2万円〜5万円程度増額される傾向にあります。

勉強時間はおよそ200時間と言われています。頑張ればスクールに通わず自学自習でも合格できますよ。
資格試験合格後には87時間の「介護支援専門員実務研修」を受講し、研修修了証明書を発行してもらってようやくケアマネジャーとして働けます。
受験勉強と含めて考えると、転職活動開始前に資格を取得し研修まで終わらせておく方がスムーズかもしれません。
注意点として、ケアマネジャーの資格は5年ごとの更新制です。更新時には研修参加が必須になりますので覚えておきましょう。

看護師が介護業界に転職するメリット

利用者さん1人1人に向き合える

看護師だと患者さんの出入りが激しく、なかなか深く寄り添えないことも多かったのではないでしょうか。介護施設の利用者さんとは比較的長い付き合いになりますから、コミュニケーションをとり、絆を深めるだけの時間があります。
話すのが好きな人にはぴったりの職場環境と言えるでしょう。

医療知識が役立つ

利用者さんは高齢者が中心ですから、時には医療知識が役立つ場面も出てきます。
医者が常駐しているわけではありませんので、大変重宝されるはすです。その分責任も増加しますので、適正に合っているか見極めてください。

キャリアアップしやすい

看護師資格と5年以上の実務経験があれば、ケアマネジャーの受験資格が手に入ります。つまり他の職業から転職するよりもキャリアアップしやすいのです。
ケアマネジャーなら夜勤も不要ですし一般的な介護業務も少なくてすみます。さらに資格手当がついて高収入も確約されます。介護業界に転職するならぜひ取得しておきたい資格なのです。

看護師が介護業界に転職するデメリット

給与が落ちる可能性がある

前職で夜勤が多かったり福利厚生の整った職場だったりした場合、介護業界に転職すると以前よりも給与が落ちる可能性があります。
介護業界においては未経験からのスタートですから新入社員と同様の給与になるかもしれません。

体力的に厳しいことも考えられる

食事介護や入浴介護といった介護業務自体は身体への負担が大きいものです。
介護福祉士やケアマネジャーになったとしても、多少は介護業務をこなすことも求められるでしょう。
慣れるまでは重労働になることも考えておいてください。

まとめ

看護師が介護資格を取得すると上記のようなメリットがいくつも得られます。
特に知っておきたいのはケアマネジャー資格です。看護師としての経験を生かしてすぐに受験可能となるので、介護業界に転職を検討されているならぜひ受験してみてください。ケアマネジャー資格を持っていれば転職活動も一層捗りますよ。

 

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