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デイサービスで介護士として働くメリット・デメリット

2024.03.06

介護業界にも様々な施設形態があり、中でも介護士未経験者でも働きやすいと言われているのがデイサービスです。
ですが「デイサービスって本当に働きやすいの？」「どんな働き方になるの？」と疑問も湧いてくるでしょう。
そこで今回は、デイサービスでの介護士の働き方やメリット・デメリットを紹介いたします。
これからデイサービスで働くかどうかの検討材料になさってください。

 

デイサービスとは

デイサービスとは、日帰りの介護サービスを提供する施設のことです。
利用者さんは在宅介護を受けており、特養に入るほどではない比較的介護度が低い人です。
朝に利用者さんを迎えに行き、デイサービスの施設内で食事介助や入浴介助を行ったり、レクリエーションを実施したりします。
夕方になると利用者さんを自宅に送り届けます。
利用者さんは週2回前後のペースでデイサービスを利用するため、毎日同じ人の介助を行うわけではありません。
多くの利用者さんが月数回利用する、通所型の施設なのです。

デイサービスでの働き方

デイサービスでは、利用者さんを専用車でお迎えしてデイサービスの施設内で様々なサービスを提供します。
デイサービスの特色によって働き方は若干異なりますが、主に以下のような業務を行います。

送迎

利用者さんの自宅まで迎えに行き、時間になれば自宅まで送り届けます。
車椅子の利用者さんもいるため、少し大きめの車両を運転することになるでしょう。
送迎業務が発生することから、デイサービスの介護士は普通免許が必須とされているケースも散見されます。
ただし送迎専門スタッフを雇っているデイサービスでは、介護士が運転することはありません。

生活介助

入浴介助、食事介助、排泄介助等を行います。
入浴介助では服の着脱や入浴のお手伝い、髪を乾かすお手伝い等をします。
デイサービスによっては機械浴を導入していたり、入浴介助を行っていなかったりする施設もあるようです。

食事介助では利用者さんの食事のお手伝いを行います。
介護度が低い利用者さんは誤嚥しないよう見守り、サポートが必要な人には食事を口まで運ぶことも行います。
なお食事は利用者さんの状態によって作り分けられていることもあるので、間違えないように気をつけましょう。

排泄介助では、トイレへの誘導や排泄の介助を行います。
ただしデイサービスの利用者さんは介護度が低く、自分でトイレを済ませられる人がほとんどです。
そのため実務としては、定期的に声かけを行い、トイレへ誘導することになります。

レクリエーション

利用者さんの脳機能の活性化や身体機能の維持・回復を目的とした催し物です。
レクリエーションは介護士が毎回何をするのか考えて工夫を凝らします。
カラオケやWiiスポーツは人気があり、毎回盛り上がるようです。

機能訓練

機能訓練とは日常生活に必要な基本動作の維持や改善を目的とした活動のことです。歩行訓練や脳トレのような活動が主になります。
リハビリとの大きな違いは、医師の指示が不要なことでしょう。
医師ではなく、看護師や理学療法士といった専門指導員の下で行います。

デイサービスで働くメリット

数ある介護施設の中からデイサービスを選ぶメリットを紹介いたします。

夜勤がない

デイサービスは日帰りの介護サービスなので、基本的に夜勤が発生しません。
特養のような宿泊型の介護施設は必ず夜勤が発生しますので、日中だけ働きたい人に向いています。
なおデイサービスでも宿泊行事を取り入れている施設では、例外的に夜勤が発生することもあります。

無資格・未経験者でも働きやすい

デイサービスの利用者さんは介護度が低い人が中心です。
そのため体力と技術が必要な身体介助がほぼ不要。
無資格・未経験でも働きやすい職場なのです。
介護士に初めて挑戦する人ほど、デイサービスがおすすめですよ。

日曜・祝日に休める施設が多い

デイサービスでは日曜や祝日を定休日としていることが多いため、介護士もそれに合わせて休めます。
家族で休みを合わせて遊びに行くこともできますので、ご家庭のある人でも長く働ける施設なのです。
なお土曜日に関しては、施設によってまちまち。
土日完全週休2日制とは限りませんので、求人票でよく確認しておきましょう。

残業が少ない

決まった時刻になると利用者さんを送り届けますので、それ以降新たに介護業務は生まれません。
そのため残務処理に集中でき、結果として残業が少なく済むのです。
あまり残業できない人やプライベートを充実させたい人でも続けやすいという特徴があります。

身体介護が少ない

利用者さんは介護度の低い人ばかりなので、介護の負担はそれほど重くありません。
体力的に不安があっても、比較的働きやすい職場です。
利用者さんとのコミュニケーションが中心ですので楽しく働けるでしょう。

 

デイサービスで働くデメリット

メリットの多いデイサービスですが、デメリットについても知っておきましょう。

利用者さんの入れ替わりが激しい

利用者さんに利用頻度は週2回程度ですので、毎日同じ人の介護をするわけではありません。
また介護度が高くなれば特養のような他の施設に移ってしまいます。
そのため入れ替わりが激しく、深い人間関係を築くことは難しいでしょう。

夜勤手当がつかない

そもそも夜勤が発生しないので、夜勤手当もつきません。
介護士の基本給は安いと言われており、中には夜勤で稼ぐ人もいるほどです。
デイサービスでは夜勤手当がつかないので、他の施設で働くよりも手取りは少なくなってしまいます。

介護の技術が身につきにくい

利用者さんの介護度が低いため、介護士の業務内容は限定的になります。
特養のような介護度の高い施設で働くよりも、身に付く技術のレベルが低いことは間違いありません。
今後デイサービスから別の施設に転職する際には、求められる介護技術にとまどう可能性もあるでしょう。

デイサービスで介護士として働くことに向いている人

デイサービスの介護士に向いている人の特徴をまとめました。
あなたに当てはまるものがないかチェックしてくださいね。

メリハリをつけて働きたい

デイサービスでは残業も夜勤もないぶん、日中にしっかり働きます。
体力的な負担は軽いものの、高齢の人を対象にしているので言動に注意しなければなりません。
メリハリをつけて、仕事もプライベートも充実させたい人に向いていますよ。

初対面の人ともすぐに打ち解けられる

デイサービスは利用者さんの入れ替わりが激しいので、毎回のように「はじめまして」という挨拶が飛び交います。
初対面の人でもすぐに打ち解けられるなら、デイサービスの仕事も苦ではないでしょう。

介護士に初挑戦する人

これから介護士としてチャレンジしたい人には特におすすめです。
デイサービスは比較的介助の負担が少なく夜勤もないので、未経験者が介護の仕事に向いているか見極めるのに最適なのです。
パートやアルバイトの短期で相性を確かめて、働けそうだと感じたらパートや正社員に応募しましょう。

体力的に身体介助が難しい

介護業界は肉体労働と言われるほど体力を消耗する仕事です。
サポート器具を使ったり楽に介助する技術を身につけたりすれば身体への負担は軽減できますが、未経験者が初めから上手にできるものでもありません。
デイサービスは介護度が低い人を対象としているため、肉体的な負担が軽いのです。
長く働き続けることを考えれば、疲れにくいデイサービスが最適です。

まとめ

デイサービスは未経験者や夜勤ができない人に最適な介護施設です。
夜勤手当や残業手当が発生しないので稼ぎたい人には不向きですが、マイペースに働き続けたい人には非常におすすめ。
少しでも気になったら、デイサービスの求人を検索してみてくださいね。
きっとあなたに合った介護士求人が見つかりますよ。

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